harunachico / デニムジャケット
¥30,800
SOLD OUT
現在seedbed galleryにて開催中の「harunachico展」にて
販売中のデニムジャケット。
襟元のファーはセット商品。
お好みに合わせて組み合わせをお楽しみください。
▪︎サイズ
肩幅40cm / 身幅51cm / 袖丈55cm / 総丈60cm
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英国の映画監督エドガーライト2013年「ワールズ・エンド/酔っぱらいが世界を救う!」をご存じでしょうか。
20数年ぶりにハイティーンズの幼馴染で集まり地元のパブをハシゴしながら地球外高度知性体と対峙するというものです。
このデニムジャケット、リーバイスサードモデルはトラッカージャケットとよばれていました。またロックミュージックはアメリカの長距離トラック運転手が覚せい剤をキメ無休でラジオのカントリー音楽を聴くことから誕生したとの説があるそうです。
そこでこの映画に流れる90年前後の英国ロックバンド名をブリーチしたうえにharunachicoが描かれています。
harunachicoのスタイルはリベラルアーツ(一般教養)的アカデミックなドローイングから自由(フリーダム)な地平で描かれています。
表現された作品にはコンセプトや理由、物語や文脈、来歴があるべきで知りたいひとは多いが、ことharunachicoにいたっては
言葉は手に追いつけない。
とくに理由はないが湧き出たもの、がんばって思い出したら何かではあるかもしれないが、自由に描きたい思いが表現を駆動する。
服にはキャンバスのような画面の端がなくかつ着れば動きが加わり構図や視点から自由になれる。
自由な絵を描きたいが故の媒体がたまたまデニムジャケットだったということなのです。
この映画では90年代中頃らはじまった地球外高度知性体による「IT革命」によって世界はリベラル(自由主義的)思想に向かって加速してきたと並行してリバタリアニズム(自由至上主義)が拡大し経済は発展しスマホ、AIなど技術は加速し便利になっているのにも関わらずなんだか息苦しい。
そういった時代状況からフリーダムを取り戻そうとする物語でサウンドトラックのロックバンドの歌詞にもそれがあふれています。
リベラルやリベラルアーツとはギリシャローマ時代の自由市民リベロから派生した言葉です。
リベロであるためにはスレイブ(奴隷)が不可欠であり、ゆえにリベラリズム(自由主義)を支えるそれは何なのかが現代の
さまざまな問題を生み出しているのかもしれません。
それをふまえるとharunachicoが求めるフリーダムはアナキズム(無政府主義)に向かうわけですが、そこには相互扶助の
仲間が不可欠でありharunachicoの表現にピンとくるという以外は言葉にならないつながりを大切にしています。
この映画にもそういった関係が映っていますしサウンドトランクのロックバンドの歌詞にも表現されています。
harunachicoとしては描かれた作品を自由にみて感じて頂きたいのでお勧めはしないのですが、
この映画を観る、サウンドトラックを聞く、歌詞の和訳を検索する、映画のシーンに仕込まれたあらゆるオマージュやサンプリングを分析し検索してみる、
リベラルやリバタリアニズム、フリーダムやアナキズムについて思いをめぐらすことも手元のスマホでいとも簡単にできるかもしれません。
そんなことよりharunachicoのデニムジャケットを着て楽しくどこかへ出かけてしまいましょう。